はり・きゅうQ&A
はじめに
初めての方には問診票の記入をお願いしています。
治療にあたり、治療着に着替えていただくことがあります。
当院は全身を調整して治療する「全身治療」です。「おなか」「せなか」「ひじ」「ひざ」が出せるようお願いしています。
※お着替えは上下の治療着を用意しております。
Q:鍼灸治療ってどんなことするの?
A:はじめから症状のあるところに鍼や灸をするのではなく、診察(問診)を行い、痛みのある部位や動作確認などを行います。
・問診
症状(負傷原因)について、『いつ?』、『どこで?』、『どのようにして?』負傷したかなど詳しくお聞きします。
・痛みの部位や動きの確認。
反応点や関連する動作の確認。
A:次に脈や舌(色、大きさ、渇き・潤いなど)、おなか(固い・軟らかい、温かい・冷たい、押したとき痛みがあるかなど)を診させてもらいます。続いて全身の反応点の確認などを行い、治療方針(どう治療を進めていくか)を決めます(初診の患者さんの場合は詳しく調べるため多少お時間がかかります)。
患者さんの身体はその日その時で変わっていきます。同じ患者さんが同じ症状でも毎回診察を行い、治療方針を決めていきます。
・舌、脈、おなかの状態を確認します。
Q:「鍼」は痛いの?
A:当院で使用している鍼は、病院の注射や裁縫で使う針とは違い、髪の毛の様にとても細い鍼で注射の時のような痛みはありません。まれに鍼を刺す際に「チクッ」とすることがあるときがありますが、痛くなく鍼を刺す治療にあたっておりますので痛みを感じることはほとんどありません。患者さんの中には「もう鍼が刺さっているのですか?」と驚かれる方や、鍼を刺した後に眠ってしまう方も多いです。初めて鍼治療を受けたほとんどの方が、「痛くなかった」や「思っていたよりも平気」だと言われます。
・当院で主に使用する鍼。
(つまようじは比較です)
Q:鍼はドコにするの?
A:当院での鍼治療は全身治療です。たとえば首肩のコリの症状の方でも、はじめに「おなか」から鍼をします。そして手、足、背中など全身の反応点や、症状のつらい部分(局所)にも鍼を行います。局所以外にも鍼を行い、全身の治療(ケア)を行います。
①
②
・当院では初めに「おなか」の四か所に鍼をします。
「おなか」を整えてから治療を行います。
※写真はイメージです(写真①)。
下着、治療着は着たまま「おなか」に鍼をします(写真②)。
Q:鍼は何本位刺すの?
A:当院の鍼治療では仰向け(おなか、手足など)と、うつ伏せ(首、背中、腰、足など)で治療を行います。両方合わせて全身に10~20本程度鍼を使用します。
仰向け時
うつ伏せ時
※イラストはイメージです。
下着や治療着など、着衣にて治療を行います。
赤い印の部位に鍼を刺しますが個人・症状によって鍼を刺す部位、本数は変わります。
※鍼を刺した後はタオルケットなどをかけ、仰向け・うつ伏せ各10分ほどお休みいただきます。
Q:鍼は深く刺すの?
A:主に皮膚の表面に軽く(2~5mm)刺す程度です。
深く刺さないので、鍼が立たず横になります。
・鍼の細い部分(赤い部分)は約3cmあります。
そのうちの先端(白い部分)の2~5mm程度刺します。
・2mm程度刺した状態。
浅く刺すので、鍼は立たずに横になります。
(刺している場所は一例です)
・1cm程刺した状態。
(ここまで刺すことはあまりありません)
Q:お灸は熱いの?
A:艾(もぐさ)を使い『チクッ』とした熱刺激を瞬間的に与えたりするものや、「アチッ」と感じるやや強い熱刺激のもの、『ほわぁ~』と温めるものなどがあります。患者さんの症状によって使い分けを行っています。
・当院で使用するお灸。
(一円玉は比較です)
・『チクッ』とするお灸。
艾(もぐさ)を小さくひねったものを使います。
火をつけ艾を燃やしきることもあり、その際「アチッ」『チクッ』とすることがあります。
・「ほわぁ~」と温めるお灸①
艾(もぐさ)を小指の爪程にまとめたものを使い温めます。
患者さんが熱さを感じてきたら艾を取ります。
艾を全部燃やすことはありません。
・「ほわぁ~」と温めるお灸②
艾を棒状に固めたお灸。
燃えているお灸の熱を皮膚から離した状態で温めます。
Q:1回の治療時間は?
A:1回の治療時間は60分程度ですが患者さんのその日の状態により時間が前後することもあります。また、初診時には問診票の記入や診察(問診)を詳しく行うため、お時間をいただきます。